「日本は税金が高すぎる」
「江戸時代の五公五民より酷いのでは?」
こうした声を耳にする機会は年々増えています。
可処分所得から始まり、
- 消費すれば消費税
- 車を持てば重量税・自動車税
- ガソリンを入れればガソリン税
- 酒を飲めば酒税
- タバコを吸えばタバコ税
私たちは、生活のあらゆる場面で税を支払っています。
では実際のところ、
私たちは稼いだお金の何%を税金として差し出しているのでしょうか?
本当に「五公五民(50%)」を超えているのでしょうか。
この項では、感情論ではなく
構造と実数ベースでこの疑問を検証します。
① 日本の税制は「多重課税構造」
日本の税負担が重く感じられる最大の理由は、
1回ではなく、何度も課税される仕組みにあります。
稼いだ瞬間にかかる税
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料(※名目は保険だが実質は準税)
👉 この時点で 約25〜35%
使った瞬間にかかる税
- 消費税(10%)
- 酒税・たばこ税
- ガソリン税(本則+暫定税率)
- 電気・ガス料金に含まれる各種賦課金
👉 可処分所得の 8〜15%前後
持った瞬間にかかる税
- 自動車重量税
- 自動車税
- 固定資産税
- 相続税・贈与税(将来)
動かした瞬間にかかる税
- ガソリン税(税に税がかかる二重課税)
- 高速道路料金(実質インフラ税)
② モデルケース:年収500万円・会社員の場合
ごく一般的な会社員モデルで試算します。
年収500万円
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 所得税 | 約20万円 |
| 住民税 | 約25万円 |
| 社会保険料 | 約75万円 |
| 合計 | 約120万円 |
👉 ここまでで約24%
可処分所得:約380万円
このお金で生活すると…
| 項目 | 年間 |
|---|---|
| 消費税(生活費の約8割使用想定) | 約25〜30万円 |
| 車・ガソリン関連税 | 約15〜20万円 |
| 酒税・たばこ税など | 約5〜10万円 |
👉 間接税:約45〜60万円
税・負担の合計
- 約165〜180万円
実効税率
33〜36%(最低ライン)
※
- 車必須の地方在住
- 子育て世帯
- 喫煙・飲酒習慣あり
こうした条件が重なると
👉 40%超 も珍しくありません。
③ 江戸時代の「五公五民」との比較
五公五民とは?
- 収穫した米の 50%を年貢として納める制度
- それ以上は原則取られない
- 老後・医療・教育は自己責任
現代日本との違い
| 江戸時代 | 現代日本 |
|---|---|
| 課税は1回 | 課税は何重にも |
| 税率は明確 | 税負担は見えにくい |
| 追加課税ほぼなし | 消費・保有・移動すべて課税 |
👉 数字以上に「逃げ場のなさ」が違う
④ なぜ「五公五民を超えた感覚」になるのか?
① 税が見えない
- 消費税は価格に含まれている
- 社会保険料は「保険」という名前
👉 払っている実感が薄い
② 税のリターンが見えない
- 年金・医療への将来不安
- 増税は即実感、給付は限定的
③ 可処分所得が増えない
- 実質賃金は伸びない
- インフレ+増税
👉 体感的には「6公4民〜7公3民」
⑤ 結論:五公五民を超えている人は多い
はっきり言います。
- 数字上でも
- 体感的にも
- 構造的にも
👉 現代日本は五公五民を超えている人が多数派
しかも、
- 老後は自己防衛必須
- 医療・介護の自己負担増
- 教育費はほぼ自己責任
という
「高負担 × 自己責任社会」です。
⑥ FIRE・資産形成視点での重要な示唆
ここが最も重要なポイントです。
- 労働所得:最重課税
- 資産所得:相対的に軽課税(NISAなど)
- 消費を抑える:即効性のある節税
👉 「稼ぐ努力」より「税に取られにくい形で受け取る工夫」
これができない限り、
どれだけ頑張って働いても生活は楽になりません。
まとめ
- 日本の税負担は一点集中ではなく多重構造
- 条件次第で 実質40%超 は普通
- 五公五民を超える感覚は「錯覚ではない」
- 生き残る鍵は 資産ベース思考



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