前提条件(共通)
まず、モデルケースの前提を揃えます。
- 年齢:53歳(50代前半想定)
- 退職年齢:65歳(※完全リタイアではなく「緩く働く」前提)
- 年金受給開始:65歳
- 想定年金額
- 国民年金+厚生年金:月13〜15万円
- 住居:持ち家 or 賃貸(家賃込みで生活費に反映)
- 医療費:高額医療制度前提
- 投資利回り想定:年2〜4%(保守的)
👉 ポイント
「楽観シナリオ」は一切使いません。
「これなら現実的」という数字のみです。
【モデル①】貯蓄100万円未満(例:80万円)
現在の状況(53歳時点)
- 現金・預金:80万円
- 投資資産:なし
- 借金:なし(※ある場合は最優先で整理)
このまま何もしなかった場合
- 生活防衛資金:ほぼゼロ
- 病気・失業 → 即詰み
- 老後資金以前に「今」が危険
👉 投資どころではない状態
まず作るべきライン(55歳まで)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 生活防衛資金 | 100万円 |
| 投資 | 0円 |
| 目的 | 「詰まない」 |
✔ 支出削減+労働収入で現金確保
✔ 投資はまだ不要
65歳時点の現実的ゴール
- 現金:150〜200万円
- 投資資産:0〜50万円
- 年金:月13〜15万円
- 労働収入:月3〜5万円(短時間)
老後の月次収支(例)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年金 | 14万円 |
| 労働収入 | 4万円 |
| 合計収入 | 18万円 |
| 生活費 | 17〜18万円 |
| 収支 | ±0 |
👉 「豊かではないが破綻しない」
このモデルの成功定義
❌ 資産1,000万
⭕ 生活保護にならない
⭕ 医療・住居で詰まない
【モデル②】貯蓄300万円未満(例:250万円)
現在の状況(53歳)
- 現金:200万円
- 投資:50万円(新NISA積立)
戦略の基本方針
- 現金:生活費6ヶ月分(120万円)を死守
- 投資:残りを超低リスクで積立
積立シミュレーション(53〜65歳)
- 積立額:月2万円
- 年利:3%
- 期間:12年
👉 65歳時点の投資額
約400万円前後
65歳時点の想定資産
| 資産 | 金額 |
|---|---|
| 現金 | 150万円 |
| 投資 | 400万円 |
| 合計 | 550万円 |
老後の月次収支(65歳〜)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年金 | 14万円 |
| 投資取り崩し | 2万円 |
| 労働収入 | 3万円 |
| 合計 | 19万円 |
| 生活費 | 18万円 |
| 収支 | +1万円 |
👉 「小さな余裕」が生まれる
このモデルの成功定義
⭕ 投資で増やそうとしない
⭕ 働く+年金+少額投資
⭕ 精神的余裕が段違い
【モデル③】貯蓄500万円未満(例:450万円)
現在の状況(53歳)
- 現金:250万円
- 投資:200万円
戦略の考え方
この層から
「老後設計」が現実になる
- 現金:200万円キープ
- 投資:積立+保有
積立シミュレーション
- 積立額:月3万円
- 年利:3%
- 期間:12年
👉 投資残高
約700〜750万円
65歳時点の総資産
| 資産 | 金額 |
|---|---|
| 現金 | 200万円 |
| 投資 | 750万円 |
| 合計 | 950万円 |
老後の月次モデル(65歳〜)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 年金 | 15万円 |
| 投資取り崩し | 3万円 |
| 労働収入 | 2万円 |
| 合計 | 20万円 |
| 生活費 | 18万円 |
| 収支 | +2万円 |
👉 「老後不安がほぼ消えるゾーン」
資産額別モデルの共通ポイント
① 老後は「3本柱」が必須
- 年金
- 投資
- 労働(少額)
👉 どれか1つに依存すると詰む
② 投資は「増やす」より「寿命を伸ばす」
50代以降の投資は
攻めるものではなく、守るもの。
③ 正解は「金額」ではなく「設計」
- 収入が途切れない
- 医療・住居に耐えられる
- 精神的に安定している
これができていれば
資産1,000万は必須ではありません。
まとめ|50代からの資産形成は「現実主義」で勝てる
- 一発逆転は狙わない
- 比較しない
- 詰まない設計を作る
これができた人は、
お金より大切な時間と安心を手に入れます。


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