はじめに|なぜ投資の前に「生活防衛資金」が必要なのか?
「投資は余剰資金で行いましょう」
資産形成の話をすると、必ず出てくるこのフレーズ。
では、その余剰資金とは具体的にいくらなのか?
そして、投資前に必ず確保すべき生活防衛資金はいくらなのか?
結論から言えば、
生活防衛資金とは、
“収入がゼロになっても一定期間、生活の質を落とさずに生き延びるためのお金”
です。
これは単なる貯金ではありません。
投資を継続するための「精神的・戦略的な防波堤」です。
1. 生活防衛資金とは何か?【定義】
生活防衛資金とは、以下のような事態に備える資金です。
- 病気・ケガによる就業不能
- 突然の失業・収入減
- 家族の介護・緊急支出
- 景気悪化・会社倒産
- 投資暴落時でも売らずに耐えるための資金
ポイントは、
👉 「何か起きたときに、投資資産に手をつけずに済む」
これができないと、
- 暴落時に損切り
- 焦って高リスク投資に走る
- 投資そのものをやめてしまう
という典型的な失敗ルートに入ります。
2. 生活防衛資金は「◯◯円必要!?」の答え
よく言われる目安は以下です。
一般的な目安
- 会社員:生活費の 6か月分
- 自営業・フリーランス:生活費の 12か月分
しかし、これはあくまで「平均論」。
本当に大切なのは👇
「あなたの毎月の固定生活費 × 必要月数」
3. 生活防衛資金の計算式【超シンプル】
計算式
生活防衛資金 = 月間最低生活費 × 生活維持月数
月間最低生活費とは?
- 家賃・住宅ローン
- 食費(最低限)
- 水道光熱費
- 通信費
- 保険料
- 税金・社会保険
- 交通費
👉 「娯楽費・旅行費」は含めない
👉 “生きるための最低コスト”を基準にする
4. モデルケース別|生活防衛資金はいくら?
ケース①:独身・会社員(30〜40代)
- 月間最低生活費:18万円
- 必要月数:6か月
👉 約110万円
ケース②:既婚・子あり・会社員
- 月間最低生活費:25万円
- 必要月数:6〜9か月
👉 150〜225万円
ケース③:フリーランス・自営業
- 月間最低生活費:30万円
- 必要月数:12か月
👉 360万円
ケース④:50代・FIRE志向
- 月間最低生活費:22万円
- 必要月数:12か月以上
👉 260〜300万円以上
5. 年代別|生活防衛資金の考え方
30代|「守り8:攻め2」
- 転職・結婚・出産など変化が多い
- 防衛資金は最低6か月分
- 投資は少額から
👉 まずは100万円の壁を越える
40代|「守り7:攻め3」
- 住宅・教育費リスクがピーク
- 防衛資金+保険の見直し必須
👉 200万円前後が一つの安心ライン
50代|「守り9:攻め1」
- 収入回復が難しい年代
- 投資よりも“売らない準備”が重要
👉 300万円以上あると精神的に強い
6. 生活防衛資金が「少なすぎる人」の共通点
- 全額投資に回している
- クレカ・リボ・ローン依存
- 保険と貯金の役割を混同
- 「なんとかなる精神」
これらはすべて、
❌ 投資以前に資産防衛ができていない状態
7. 生活防衛資金の「正しい置き場所」
生活防衛資金は増やす必要はありません。
減らさない・すぐ使えることが最優先です。
おすすめ
- 普通預金
- ネット銀行(即時引き出し可)
NG
- 株式・投資信託
- 仮想通貨
- 外貨預金
- 定期預金(解約制限あり)
👉 利回りゼロでOK。それが役割
8. 生活防衛資金の作り方【3ステップ】
STEP① 支出の見える化
- 固定費を把握
- 不要な保険・サブスク解約
STEP② 目標額を決める
- まずは 50万円
- 次に 100万円
- 最終的に 6〜12か月分
👉 段階目標が継続のコツ
STEP③ 自動化する
- 給与天引き
- 先取り貯蓄
- 投資はその「余り」
9. 生活防衛資金がある人は、なぜ投資で勝ちやすいのか?
理由はシンプルです。
- 暴落時に売らない
- 感情に左右されない
- 長期投資を継続できる
つまり、
生活防衛資金 = 投資を成功させるための必須装備
まとめ|生活防衛資金は「投資前の最優先事項」
- 投資より先に守りを固める
- ◯◯円は「人によって違う」
- 正解は 自分の生活費 × 必要月数
- 生活防衛資金があって初めて、投資は“武器”になる
最後に一言
攻める前に、倒れない準備を。
それが、長期で資産を築く人の共通点です。



コメント