はじめに|5000万円あればFIREできる…は本当か?
FIRE(Financial Independence, Retire Early)を語るとき、
よく目安として挙げられるのが「資産5000万円」という数字です。
確かに5000万円は、
多くの人にとって一生かけて到達できるかどうかの大きな金額。
しかし結論から言うと、
「5000万円でFIREは可能だが、誰にでも安全とは限らない」
これが現実です。
この記事では、
- 5000万円FIREが成立する条件
- 成立しないケース
- 成功者と失敗者の分かれ道
- FIRE後に後悔しないための設計思想
を、具体的に解説します。
そもそもFIREとは何か?誤解されがちなポイント
FIRE=「一切働かない」
と思われがちですが、これは誤解です。
本来のFIREの定義
- 生活費を資産収入で賄える状態
- 働く・働かないを自分で選べる
つまり、
🔑「労働からの完全引退」ではなく
「生活の主導権を握ること」
がFIREの本質です。
資産5000万円 × 4%ルールは成立するのか?
FIRE界隈でよく使われるのが4%ルールです。
4%ルールとは?
- 資産の4%を毎年取り崩しても
- 30年以上資産が枯渇しにくい
という考え方。
5000万円で計算すると…
- 5000万円 × 4% = 年間200万円
- 月額:約16.6万円
✅ 生活費が月16万円以内なら理論上は成立
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
なぜ「5000万円FIRE」は危険になりやすいのか?
① 日本は「税金・社会保険」が重い
FIRE後も以下は避けられません。
- 国民健康保険
- 国民年金
- 住民税(前年所得ありの場合)
特に国保は、
資産が多いほど高額になりやすい。
⚠️ 年20〜40万円のズレは簡単に発生する
② インフレリスクを無視できない
月16万円の生活費が、
- 10年後も16万円で済む保証はない
- 食料・エネルギー・医療費は上昇しやすい
🔥 インフレ下では
「取り崩し率4%」は安全率が下がる
③ 暴落初期にFIREすると詰む可能性
いわゆる**「シークエンス・オブ・リターン・リスク」**です。
- FIRE直後に暴落
- 取り崩しが続く
- 資産回復前に元本が削れる
これは5000万円でも十分起こり得る。
では、5000万円FIREが「現実的な人」とは?
条件① 生活費が低くコントロールできる人
- 月12〜15万円で満足できる
- 見栄消費がない
- 固定費が低い
✅ FIRE成功の最大要因は
「資産額」より「生活費」
条件② サイド収入・ゆる労働を許容できる人
完全無収入ではなく、
- 月3〜5万円の副収入
- 趣味×収益
- 短時間労働
があるだけで、
- 取り崩し率が一気に下がる
- 精神的余裕が激増
🔑 「完全リタイア」にこだわらないことが最大の安全策
条件③ 資産配分を“守り寄り”に設計できる人
- 全額株式 → ❌
- 現金・債券・株式の分散 → ⭕
5000万円以降は
「増やす」より「失わない」
5000万円FIREが「危険な人」の特徴
- 生活費が月20万円以上
- FIRE後も生活水準を下げられない
- 投資リターンを過信
- 働くことを完全に拒絶
❌ 「5000万円もあるから大丈夫」
→ この思考が一番危ない
現実的な最適解|準FIREという選択
多くの人にとっての最適解は、
🎯 5000万円 × 準FIRE
準FIREのメリット
- 生活費の一部を労働でカバー
- 資産寿命がほぼ無限に延びる
- 社会との接点が残る
- 想定外の支出にも強い
🔥 実は「幸福度が最も高い層」は
このゾーンに多い
数字で見る|5000万円FIRE・3パターン比較
| パターン | 年間取り崩し | 継続性 |
|---|---|---|
| 完全FIRE | 200万円 | △ 不安定 |
| 準FIRE | 120万円 | ◎ 安定 |
| 半労働 | 50万円 | ◎◎ |
結論|5000万円FIREは「生き方次第」で成立する
本質的な答え
- 5000万円でFIREは可能
- だが万能ではない
- 成功の鍵は「生活費」と「柔軟性」
🔑 FIREとは
「働かないこと」ではなく
「働き方を選べる状態」
最後に|FIREを目指す前に自問すべき3つの質問
- 本当に働きたくないのか?
- 生活水準を下げられるか?
- お金以外の「生きがい」はあるか?
この問いに自信を持って答えられるなら、
資産5000万円FIREは現実的な選択肢になります。


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