投資を検討する際、多くの人がこう思います。
「本当に増えるのか?」
「20年も続けたら、どれくらい違いが出るのか?」
そこで今回は、
『全世界株式(オール・カントリー)』と
『S&P500』について、
20年間の積立投資シミュレーションを行い、
「数字で見える現実」を解説します。
シミュレーションの前提条件
まずは条件を揃えます。
共通条件
- 積立期間:20年間(240ヶ月)
- 積立方法:毎月定額積立
- 元本保証なし(価格変動あり)
- 税金は考慮しない(※NISA利用を想定)
想定利回り(年率・複利)
| 投資先 | 想定年率 |
|---|---|
| 全世界株式 | 年5% |
| S&P500 | 年7% |
※過去実績はもっと高い年もありますが、
あえて控えめな現実的数値を採用しています。
ケース①:毎月3万円を20年間積み立てた場合
投資元本
- 月3万円 × 240ヶ月
👉 元本:720万円
全世界株式(年5%)
- 最終資産:約 1,230万円
- 利益:約 +510万円
S&P500(年7%)
- 最終資産:約 1,560万円
- 利益:約 +840万円
見えてくる現実
- 投資額は同じ720万円
- 差は約330万円
- 利回り2%の差が、20年でここまで広がる
👉 これが「複利の力」です。
ケース②:毎月5万円を20年間積み立てた場合
投資元本
- 月5万円 × 240ヶ月
👉 元本:1,200万円
全世界株式(年5%)
- 最終資産:約 2,050万円
- 利益:約 +850万円
S&P500(年7%)
- 最終資産:約 2,600万円
- 利益:約 +1,400万円
ポイント
- 20年後、資産2,000万円超え
- 老後資金の「土台」がほぼ完成
- 貯金だけでは到達困難な水準
ケース③:毎月1万円でも意味はあるのか?
「そんな金額、無理です」という声も多いでしょう。
投資元本
- 月1万円 × 240ヶ月
👉 元本:240万円
全世界株式(年5%)
- 最終資産:約 410万円
- 利益:約 +170万円
S&P500(年7%)
- 最終資産:約 520万円
- 利益:約 +280万円
重要な気付き
- 月1万円でも確実に差がつく
- 「やらなかった場合」は240万円のまま
- 金額よりも「時間」が重要
投資しなかった場合(貯金のみ)
比較対象として、
『銀行預金(金利0.1%)』の場合も見てみます。
月3万円 × 20年
- 元本:720万円
- 利息:約 +7万円前後
- 合計:約 727万円
インフレを考慮すると?
仮に年2%のインフレが20年続くと、
- 実質的な購買力は
👉 約520万円相当
「数字は減っていないのに、生活は苦しくなる」
これが現金だけで持つリスクです。
20年積立で本当に重要な3つのポイント
① 利回りより「続けられるか」
- 高利回りでも途中でやめれば意味がない
- 全世界株式は精神的に続けやすい
- S&P500は上下動が大きい分、覚悟が必要
② 暴落は「失敗」ではない
20年の間には必ず、
- リーマンショック級
- コロナショック級
の暴落が起きます。
しかし積立投資では、
- 暴落=安く買えるチャンス
- 続けた人ほど有利
になります。
③ 時間は最大の武器
- 10年 → 効果は限定的
- 20年 → 複利が加速
- 30年 → 別次元
「投資の才能」より
「投資の継続年数」
これが現実です。
全世界株式とS&P500、シミュレーションからの結論
| 観点 | 全世界株式 | S&P500 |
|---|---|---|
| 安定性 | ◎ | ○ |
| 成長性 | ○ | ◎ |
| 精神的負担 | 小 | やや大 |
| 初心者向け | ◎ | ○ |
まとめ|20年後に後悔しないために
20年前、
「毎月3万円を投資していれば…」
と後悔している人は少なくありません。
しかし、
20年後は、必ずやってきます
その時に、
- 何もしていなかった人
- 少額でも積み立てていた人
この差は、想像以上に大きくなります。
全世界株式やS&P500の20年積立は、
- 一攫千金ではない
- しかし、人生を確実に楽にする
極めて現実的な選択肢です。



コメント